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保育園看護師のメリット・デメリット

保育園看護師

こんにちは たぬきナースです

保育園看護師歴10年越えのたぬきナースが思う、保育園で働くメリット・デメリットをまとめました。

たぬきナース
たぬきナース

まずはメリットからです

生活リズムが安定する

基本的に夜勤はなく、日勤のような時間帯が業務時間になります。
日・祝は休みのところも多いと思いますので、あらかじめ予定も立てやすいです。
たぬきナースは保育園に就職する前は病棟で二交代で勤務していました。やはり、朝から寝て夕方に起きたり、夜に寝て朝に起きたりを繰り返していくと、体調は良くなかったかな・・と思います。生活リズムが安定するようになり、体調がよくなりました。

残業はほとんどない

病棟に比べると圧倒的に残業は少ないです。基本的には定時で帰ることができます。朝も、時間前残業で情報収集や、薬チェックもないので、時間ギリギリに出勤しています。

こどもたちがかわいい

病棟でも、小児科であればこどもと触れ合う機会はもちろんありますが、長い時間・期間一緒にいるので、慣れてくれる度合がまったく違います。
名前を呼んでくれたり、話しかけてくれたりと、病気や怪我以外のときにも関わってくれる子が多いので、すごくうれしいです。成長していく姿を長く支えることができるのは病棟にはないところです。

急変がほとんどない

病棟では、常にモニターの「ピッピッピッ・・」という音が聞こえていたり、ナースコールの空耳が聞こえるほど、常に何かしらの音に囲まれて業務にあたっています。保育園では、基本的にはそんな音はしませんし、こどもたちの元気な声が聞こえてきます。
救急車を呼ぶこともないことはないですが、まれなことですし、急性期が得意ではないな・・と思っている看護師も、ゆっくり働くことができる職場です。

保育士さん優しい

看護師あるあるかもしれませんが、先輩が怖かったり、師長が怖かったり・・という経験ありませんか?勤務表ができるたびに、「だれと夜勤かな?」とチェックしたり。
そんな病棟と比べると、保育士さんは優しい方が多いなと思います。(当たり前かもですが)話しかければちゃんと応えてくれますし、一緒に協力していく仲間として、助け合って仕事できていると思います。
こどもたちに優しいのはもちろんですが、職員室でも本当に優しい保育士さんは多いですよ。

子育てのスキルもあがる

やはり職場に育児のプロがいる環境なので、子育て情報に詳しくなります。
看護師もこどもたちと関わることも多いので、自然とこどもに向けた話し方や、食事の介助、寝かしつけの方法など身に着けていくことも多いです。
病気・怪我以外にも、各年齢ごとの発達に関しても、たくさんのこどもの様子から、自然と学ぶことが出来ます。

看護の知識も増える

病棟でみるような病気の知識と、保育園で活かされる看護の知識は、同じ部分もありますが、異なる部分もあります。
例えば、「目に砂が入っちゃった~」とか、「鼻の中に異物を入れたかも~」など、なかなか病棟では出会わないようなことが日々、保育園では起きています。通院するかしないかの判断はすごく磨かれますし、入院するほどではなかったり、通院するほどではない怪我というのも、意外とあるものなのだなあ~と新しい知識を得ることが出来ます。

人間関係に悩まない

看護師は保育園に一人という配置の園も多いでしょう。
考え方によっては、看護師同士の人間関係のややこしさがないので、快適に過ごすことが出来ます。
保育士さんとの関わりも多いですが、職種が違うため、お互いに尊重しあうような関係であれば、そこで人間関係のトラブルは起きにくく、かなり自由で働きやすい環境です。

たぬきちゃん
たぬきちゃん

デメリットも紹介しちゃうよ~~

給料は病棟看護師よりも低い

これはやはり「夜勤手当」がなくなるからです。基本給は病棟とさほど変わりませんが、夜勤手当がないだけで、手取りとしては何万円か下がってしまいます。
残業もほとんどないため、残業手当もほぼありません。

責任が重い

求人では「ブランクOK」「子育て中の方歓迎」などと謳っている園は多いのですが、責任の重さを感じ、辞退されたり、すぐに退職してしまうケースをこれまでに何例かみてきました。
病棟であれば、看護師は一人ではありませんし、すぐに医師に報告することもできました。でも、保育園では園長も保育士であることが多く、判断はすべて看護師がするしかない場面も実際は多いのです。
「自分ひとりの判断にこどもの命がかかっている」と思い、そんな責任の重いことはしたくない、と思う看護師は多いようです。

たぬきナース
たぬきナース

責任がなくなることはないけど、判断力をつけていくことで乗り越えられるよ。また紹介するね。

医療機器は揃っていない

病院から転職した看護師が最初に思うことは「これって不潔じゃないの・・?」だと思います。
保育園は病院ではないので、医療機器はないですし、必要最低限のものしかありません。
看護師の思う「清潔・不潔」の概念は保育士さんは持っていないので、カルチャーショックを受けます。
「え!それ素手で触るの?!」とか、「なんで使い捨てじゃないの?」など、挙げるとたくさんあります。

せっかく看護師を雇おうと思っている園なので、看護師から「ここはこうした方がいいのでは?」と提案されることを期待している園も多いと思いますので、徐々に改善はしていけるポイントだとは思います。

人間関係が難しい

先ほど、メリットであげたことの逆なのですが、保育士さんとの関係がうまくいかずに退職・・という例もありました。
看護師も、これまで自分が積み重ねてきたものがあると思いますが、同時に保育士にも保育士の積み重ねてきたものがあり、どちらが上とかではないのですが、お互いに譲れなくなってしまい、看護師が一人孤立してしまうというケースです。

たぬきナース
たぬきナース

この問題はたぬきナースなりの解決方法があるから、また紹介するね

保護者対応がある

病棟では、退院指導などでパンフレットを使って説明することも多いかと思いますし、だいたい質問されることも決まってくると思いますが、保育園で保護者さんから受ける質問は多岐にわたります。
正直、専門外だな・・と思う内容もありますが、対応しないわけにはいきませんので、何とか対応をしていきます。さらには、保護者さんの相談(体調だったり、子育てだったり、介護の話だったり)にも乗ることがあります。
いろんな情報を得ておき、ここぞというときに紹介できるように準備しておいたり、雑談力であったりのスキルが必要だと思います。

最初のうちは感染症にかかりやすい

病院も感染症のこどもが多いと思いますが、しっかり防御できるようにマスクをしていたり、手袋をしていたり、と対策ができているかと思いますが、保育園はそうではありません。
通常の保育を受けているこどもの中に、感染症の潜伏期間のこどもがいるため、抱っこをしたり、食事介助をしたり、おむつを替えたりと感染リスクは病棟よりも高いのではないかと思います。
保育士さんも、1年目は有給を使い果たすほど感染症にかかります。インフルエンザや新型コロナが流行しても、基本的に学級閉鎖のようなことはせず、開園しつづけますので(エッセンシャルワーカーの保護者さんも多いため、休園はほぼありません)感染リスクは非常に高いです。

それでも、数年たつと、免疫ができるのかどんな感染症が流行っても、大丈夫な体になっていくケースが多いです。数年の辛抱ですが、最初のうちは感染症でお休みすることも多いと思います。

ブランクと認識されてしまう

看護師のキャリアも幅広くなってきてはいますが、まだ保育園看護師というものへの理解が乏しく、次に転職しようとしたときに、保育園で働いていた期間はブランク扱いになるケースがあります。
転職先が、同じような保育園であったり、こども関係のところであれば評価されるのですが、救急に転職したい!などとなると残念ながらブランク扱いになってしまいます。
保育園看護師の地位向上を目指していくしかないのかなと思いますが、保育園看護師としてどんなことをしてきたのか説明できるようにしておくと良いでしょう。

新卒採用はほぼない

「こどもと関わりたい」と考えている看護師・看護学生は多いと思いますが、新卒での採用はまずありません。理由は、保育園に看護師は一人しかいないケースが多いからです。
判断ができなかったり技術がまだない看護師に、指導をしてくれる人がいないのです。
就職してから学ぶことも不可能ではありませんが、医療的ケアの必要な園児が入園したら、その医療的ケアを実施できる技術がないと厳しいでしょう。
いずれ、保育園で働きたいという目標を持ち、まずは病院やクリニックでさまざまな技術や病気を学び、保育園に転職する方が活躍の幅が広がりますよ。

たぬきナース
たぬきナース

たぬきナースの考える、メリット・デメリットでした。

デメリットとして挙げたことの中には、解決できる方法があるものもありますので、「やっぱり保育園はやめておこう」と思わずに、ぜひ挑戦してみてほしいと思います。

たぬきナースとしては、もちろんデメリットも感じますが、それを上回るメリットがあるので、10年以上働き続けています。保育園の看護師も、専門性が高いものなんだということが広まって、保育園看護師になりたい方が増えたらいいなと思っています。

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